葬儀の準備

家族葬に義両親は呼ぶべき?参列の断り方と注意点

家族葬に義両親は呼ぶべき?

家族葬を行う際、義両親への参列の断り方に悩む方は多いのではないでしょうか。

故人を偲ぶ大切な儀式だからこそ、義両親の気持ちを考慮しつつ、適切な方法で家族葬への不参加を伝えることが重要です。

しかし、具体的にどのようなタイミングで、どのような言葉で伝えればよいのか、戸惑う方もいるでしょう。

そこで本記事では、家族葬における義両親への断り方について、マナーやポイントを詳しく解説します。

円滑なコミュニケーションを図り、故人を偲ぶお葬式が執り行えるよう、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 家族葬への参列を義両親に断る際は、できるだけ早めに連絡する
  • 断る理由として、故人の遺志や遺族の意向を丁寧に説明する
  • 香典や供花などの辞退も合わせて伝える
  • 義両親の気持ちを汲みつつ、良好な関係維持に努める

義両親への家族葬参列の断り方とマナー

家族葬に義両親は呼ぶべき?

家族葬の参加を断るには?

家族葬への参列を断る場合、大切なのはできるだけ早いタイミングで伝えることです。

連絡が遅れると、義両親が香典の用意など準備を進めてしまい、双方に気まずい思いをさせてしまう可能性があります。

参列を断る際は、以下のようなポイントに気をつけましょう。

  • 故人の遺志や遺族の意向を丁寧に説明する
  • 香典や供花なども辞退する旨を伝える
  • 今後のお付き合いへの感謝の気持ちを添える
  • 可能であれば直接会って伝える

このように、義両親の気持ちに配慮しつつ、家族葬にする理由をしっかりと説明することが肝心です。

家族葬の断り方の例文は?

義両親に家族葬の参列を断る際、具体的にはどのように伝えればよいのでしょうか。ここでは、電話で伝える場合の例文をご紹介します。

「〇〇の△△です。先日、父が他界いたしました。生前、父から家族葬を希望されていたため、近親者のみでお別れの儀式を執り行うことにいたしました。誠に勝手ではございますが、通夜ならびに告別式への参列、また香典や供花、弔電につきましては、故人の遺志によりご辞退させていただきます。長年お付き合いいただき、ありがとうございました。」

このように、故人の遺志を理由に挙げることで、義両親にも家族葬への理解を得やすくなるでしょう。

息子の嫁の親が亡くなった時の対応

息子の嫁の親が亡くなった場合、参列すべきかどうか迷うところです。一般的に、以下のような基準で判断するとよいでしょう。

  • 日頃の交流が深く、義理の孫にもよくしてもらっていた → 参列を検討
  • あまり交流がなく、顔を合わせる機会も少ない → 参列を控える

ただし、嫁の実家が家族葬を希望している場合は、たとえ交流が深くても参列は控えるのがマナーです。その場合は、息子夫婦を通じて弔意を伝えるようにしましょう。香典の金額は1万円から3万円程度が相場です。

娘の嫁ぎ先の親が亡くなった時の対応

娘の嫁ぎ先の親が亡くなった際も、息子の嫁の実家の場合と同様の基準で参列を判断します。ただし、娘婿との関係性によっては、参列を控えるほうが無難なケースもあります。

仮に参列する場合は、香典の金額を3万円から5万円程度に増やすのがよいでしょう。また、喪服で参列し、弔問の際は必ず娘婿に挨拶を交わすのを忘れないようにしましょう。

家族葬で弔問を辞退してもいいですか?

はい、家族葬の場合は弔問も辞退して構いません。弔問とは、通夜や葬儀に参列できなかった人が、後日喪家を訪問し、直接香典を渡すことを指します。

ただし、家族葬だからといって弔問を一切断るのは、故人との関係性によっては失礼に当たる場合もあります。そのため、義両親から弔問の申し出があった場合は、状況に応じて一度は受け入れることも検討しましょう。その際は、30分から1時間程度の短めの時間設定とし、もてなしは必要最小限に留めるとよいでしょう。

家族葬に義両親を呼ばない場合の連絡方法

家族葬に義両親は呼ぶべき?

家族葬と言われたら行かない方がいいですか?

家族葬は、近親者のみで故人を偲ぶ葬儀形式のため、義両親も参列しないことが一般的です。したがって、家族葬と伝えられた場合は、参列を控えるのが無難でしょう。

ただし、故人との関係性によっては、参列を希望する義両親もいるかもしれません。その場合は、一度は遺族の意向を確認し、理解を求めることも大切です。遺族から参列を断られた場合は、素直に従いましょう。

家族葬に義両親を呼ばない場合の報告

義両親に家族葬の参列を断る際は、事前の報告が重要です。連絡が遅れると、義両親が葬儀の準備を進めてしまい、双方に気まずい思いをさせてしまう可能性があるからです。

連絡方法は、電話か直接会って伝えるのがよいでしょう。メールや手紙では、誠意が伝わりにくい恐れがあります。また、葬儀関連の業者を通じて伝えてもらうのは、人間関係に悪影響を及ぼしかねないので避けましょう。

義両親への報告の際は、以下の内容を盛り込むとスムーズです。

  • 故人が亡くなったこと
  • 故人の遺志により家族葬を行うこと
  • 通夜や葬儀への参列は控えていただきたいこと
  • 香典や供花などの辞退
  • 故人との思い出に感謝していること

このように、配慮しながらも、家族葬にする理由をきちんと説明することが大切です。

嫁の親が亡くなった時のお手伝い

嫁の親が亡くなった際、夫婦でお葬式の手伝いに行くのは、義理の息子としての務めと言えます。ただし、あくまでもサポート役に徹することが肝心です。

具体的には、以下のようなお手伝いが考えられます。

  • 葬儀の準備や片付け
  • 参列者の受付や誘導
  • 会葬礼状の準備や発送
  • 精進落としの料理の手配や片付け

何より、嫁の心情に寄り添い、精神的なサポートを心掛けることが大切です。体調管理にも気を配り、嫁が無理をしないよう配慮しましょう。

旦那の親が亡くなった時の自分の親への連絡

旦那の親が亡くなった場合、自分の親にはどのように連絡すればよいのでしょうか。基本的には、以下の内容を伝えるようにしましょう。

  • 旦那の親が亡くなったこと
  • 通夜と葬儀の日時、場所
  • 家族葬で行うかどうか

このとき、「家族葬なので参列は控えていただければ」といった遠回しな言い方は避けるべきです。あくまでも、旦那側の家族の意向として、はっきりと伝えることが大切です。

自分の親が参列を希望する場合は、その旨を旦那側の家族に伝え、了解を得るようにしましょう。ただし、あまり強く主張するのは控えめにし、もし断られたら素直に従うのがマナーです。

家族葬で義両親に渡す香典の金額

家族葬の場合、義両親から香典をもらうことは少ないですが、もらう場合の相場は以下の通りです。

  • 夫の親:3万円から5万円
  • 妻の親:1万円から3万円

ただし、これはあくまでも目安であり、故人との関係性や家族の事情によって増減してもよいでしょう。義両親の経済状況などを考慮し、無理のない範囲で決めるとよいでしょう。

また、義両親から香典を辞退されることも多いです。その場合は、無理強いせず、感謝の気持ちを伝えることが大切です。義両親との今後の良好な関係づくりに努めましょう。

よくある質問

Q. 家族葬なのに、義両親から参列すると言われた場合は?
A. まずは、義両親の気持ちに感謝の意を伝えつつ、家族葬にする理由を説明し、理解を求めましょう。それでも参列を希望される場合は、喪主に相談し、対応を協議するのがよいでしょう。

Q. 義両親に家族葬の参列を断られたらお見舞い金を包むべき?
A. お見舞い金を包む必要はありません。ただし、義両親との関係性によっては、後日香典を郵送するのもひとつの方法です。その際は、「志」や「香料」と表書きし、金額は1万円から2万円程度が妥当でしょう。

Q. 義両親が亡くなったとき、自分の親を通夜や葬儀に呼ぶべき?
A. 義両親との関係性が深ければ呼んでもよいですが、そうでない場合は呼ばないのが一般的です。ただし、通夜だけ参列してもらうのも一案です。その場合は、あらかじめ喪主に相談し、了解を得ておくことが大切です。

まとめ

家族葬に義両親は呼ぶべき?

家族葬は、近親者のみで故人を偲ぶ葬儀形式です。

そのため、義両親へは参列を控えてもらうのが一般的ですが、その際はできるだけ早いタイミングで、丁寧に伝えることが大切です。

連絡の際は、故人の遺志や遺族の意向を説明し、香典や供花の辞退も合わせて伝えましょう。義両親の気持ちを汲みつつ、円滑にコミュニケーションを取ることが、良好な関係の維持につながります。

嫁の親が亡くなった際は、お葬式のお手伝いに徹するのがマナーです。一方、旦那の親の葬儀に自分の親を呼ぶかどうかは、関係性を見極めて判断しましょう。

いずれにしても、故人を偲び、冥福を祈ることが何より大切です。義両親とも協力し合いながら、心のこもったお別れができるよう心掛けたいものです。

まとめ

  • 家族葬への参列を断る際は、できるだけ早いタイミングで伝えることが重要
  • 参列を断る際は、故人の遺志や遺族の意向を丁寧に説明し、香典や供花なども辞退する旨を伝えるべき
  • 義両親に家族葬の参列を断る際の例文として、電話で故人の遺志を理由に挙げる方法がある
  • 息子の嫁の親が亡くなった場合、日頃の交流の深さを基準に参列を判断するとよい
  • 娘の嫁ぎ先の親が亡くなった際も、息子の嫁の実家の場合と同様の基準で参列を判断する
  • 家族葬の場合、弔問も辞退して構わないが、故人との関係性によっては一度は受け入れることも検討すべき
  • 家族葬と伝えられた場合は、参列を控えるのが無難だが、故人との関係性によっては遺族の意向を確認することも大切
  • 義両親に家族葬の参列を断る際は、事前の報告が重要であり、電話か直接会って伝えるのがよい
  • 嫁の親が亡くなった際、夫婦でお葬式の手伝いに行くのは義理の息子としての務めだが、サポート役に徹することが肝心
  • 旦那の親が亡くなった場合、自分の親には旦那の親の死去、通夜と葬儀の日時・場所、家族葬で行うかどうかを伝えるべき
  • 家族葬で義両親に渡す香典の相場は、夫の親は3万円から5万円、妻の親は1万円から3万円

故人との関係性を考慮しつつ、遺族の意向を尊重し、丁寧な説明を心がけましょう。

義両親との良好な関係を維持しながら、故人を偲ぶお葬式となるよう努めることが大切です。

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