13回忌を家族だけでお寺で行うことをお考えの方へ。
故人を偲ぶ大切な法要ですが、近年は核家族化が進み、身内のみで執り行うケースが増えています。
しかし、いざ準備を始めると、お布施の金額やお供え物の選び方など、わからないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、13回忌を家族だけでお寺で行う際の注意点やマナーについて、詳しく解説していきます。お寺に持っていく必要なものから、服装、お布施の相場まで、実践的な情報が満載です。
故人への思いを大切にしながら、円滑に13回忌を執り行うためのポイントをぜひ参考にしてください。
- 13回忌は家族だけでお寺で執り行うことができる
- お布施や香典、お供え物などの準備が必要
- お坊さんを呼ばなくても問題ない
- 故人への思いを大切にすることが何より重要
13回忌を家族だけでお寺で行う際の注意点
13回忌のお寺に持っていくもの
13回忌を家族だけでお寺で行う際は、いくつかの必要な持ち物があります。まず、お供え物としては、故人の好物や思い出の品、果物、お菓子、線香などを用意しましょう。形の残らない「消え物」が適しています。
また、お寺にお布施を包んだ封筒や、香典袋も忘れずに持参します。金額は後述しますが、新札で用意するのがマナーです。
そして、参列者の人数分の数珠や経本、ハンカチなども事前に用意しておくとスムーズです。
13回忌に必要な持ち物は意外と多いものです。特に、お供え物選びは故人を偲ぶ大切な機会ですので、心を込めて準備しましょう。
13回忌のお布施と御膳料の相場
13回忌のお布施の相場は、1万円〜5万円程度が一般的です。ただし、菩提寺との関係性や地域の慣習によって異なる場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
お布施の金額に迷ったときは、菩提寺に直接問い合わせるのが一番安心です。相場にこだわりすぎず、故人への想いを大切にしましょう。
また、お坊さんが会食に参加されない場合は、御膳料として5千円〜1万円を別途用意する必要があります。
もしお布施の金額に迷った場合は、直接お寺に問い合わせるのも一つの方法です。
13回忌を行わないとどうなる?
13回忌は亡くなった方を偲び、供養する大切な法要です。しかし、何らかの理由で執り行わないケースもあるでしょう。
13回忌を行わないからといって、特に問題になることはありません。ただ、故人を想う気持ちを形にする機会を逃してしまうことになります。
また、法事を重ねることで、子や孫の世代まで故人を偲ぶ心を継承していくことができます。できる範囲で、先祖供養の機会を持つことが大切だと言えます。
13回忌を行わなかった場合、後々後悔することはないでしょうか?
13回忌を行うかどうかは、あくまでご家族の判断になります。ただ、私自身の経験から言えば、大切な人を偲ぶ機会を持つことは、遺族の心の整理にもつながります。無理のない範囲で、故人を想う時間を作ることをおすすめします。
13回忌のお布施は2万円が目安
前述の通り、13回忌のお布施の相場は1万円〜5万円程度とされています。その中でも特に、2万円が平均的な金額と言われています。
ただし、あくまでも目安ですので、故人との関係性や、自分の経済状況に合わせて決めてください。
お布施を包む際は、慶弔の水引で結ばれた袱紗(ふくさ)に入れ、表書きに「御布施」と記載します。また、一緒に渡す御車代(5千円〜1万円)は、別の封筒に入れるのがマナーです。
13回忌はお坊さんを呼ばなくてもよい
一般的に、法事ではお坊さんを呼んで読経していただきます。特に、初盆や一周忌、三回忌などの大きな節目の法要では、必須と言えるでしょう。
しかし、13回忌に限っては、必ずしもお坊さんを呼ぶ必要はありません。故人を偲ぶ気持ちがあれば、家族だけでも十分に供養することができます。
お坊さんに依頼する場合は、菩提寺や知り合いのお寺、インターネットの手配サービスなどを利用するのが一般的です。
13回忌を家族だけで行う場合のお寺でのマナー
13回忌に家族だけで参列する場合の香典
家族葬のように、身内だけで13回忌を行う場合、香典は必要なのでしょうか。
基本的に、家族や親族からの香典は不要とされています。ただし、地域や宗派によって異なる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
もし香典を用意する場合の相場は、以下の通りです。
- 両親の場合:1万円〜5万円
- 祖父母の場合:1万円〜3万円
- その他親戚の場合:1万円〜3万円
家族だけで13回忌に参列する際の香典袋
前述の通り、13回忌に家族のみで参列する場合、香典は不要とされています。しかし、お守りや数珠、線香代などを包むケースもあります。
その際は、「御香典」ではなく「御礼」「志」などの表書きにします。また、金額は1万円以下の奇数にするのがよいでしょう。
包み方は、香典と同様に、水引で結ばれた不祝儀袋を使用します。ただし、この場合は黄白や黄色の袋を選ぶと良いでしょう。
13回忌に最適なお供え物
13回忌のお供え物は、基本的に他の法事と同じように選んで問題ありません。ただし、仏壇に長くお供えできるものを選ぶのがポイントです。
具体的には、お菓子や海苔、缶詰、カステラ、果物、お酒など日持ちのする食品がおすすめです。また、線香やろうそくなどの消耗品もよく選ばれます。
一方、生花や生もの、手作りの料理は傷みやすいため避けた方が無難です。また、塩辛いものや香りの強いもの、汚れやすいものもお控えください。
お供え物選びのコツは、故人の好物を思い出すことです。ただし、お寺に長くお供えするものですので、日持ちのするものを選ぶようにしましょう。
13回忌のお寺に払うお金の総額
13回忌でお寺に支払う総額は、お布施と御膳料、雑費を合わせて5万円程度が平均的です。
内訳は以下の通りです。
- お布施:1万円〜5万円
- 御膳料:5千円〜1万円
- 雑費(お車代、催事費など):1万円程度
ただし、菩提寺との関係性や地域、宗派によって金額は大きく異なります。事前にお寺に直接確認するのが確実です。
13回忌でお寺に渡すべきもの
13回忌で必ずお寺に用意すべきものは、過去帳(かこちょう)です。過去帳とは、先祖の戒名や命日を記したお寺の帳面のことを指します。
また、過去帳と一緒に、位牌や写真、遺影なども持参しましょう。これらを本堂や会食の席に飾ることで、故人を偲ぶことができます。
そのほか、参列者の人数分の数珠や経本、ハンカチなども忘れずに持っていきます。
十三回忌の会場はお寺が一般的
十三回忌はどこで行うのが一般的なのでしょうか。
基本的に、菩提寺やゆかりのあるお寺で執り行うのが一般的です。自宅での法要に比べ、厳かな雰囲気の中で故人を供養することができるでしょう。
ただし、地方などお寺が身近にない地域では、自宅や集会所で行うケースもあります。その際は、お寺からお坊さんに来ていただくのがよいでしょう。
会場の予約は、早めに行うことが大切です。特に、秋のシーズンは法事が重なることが多いため、2〜3ヶ月前には予約を取りましょう。
13回忌のお寺参りの服装マナー
13回忌などの法事の際は、黒っぽい礼服が一般的とされています。しかし、近年は家族葬のように平服での参列も増えてきました。
ただし、場所がお寺である以上、華美な服装は控えめにしましょう。具体的には、以下のような服装がマナーと言えます。
- 男性:ダークスーツにネクタイ、白いワイシャツ、黒の靴
- 女性:黒やグレーのワンピースやスーツ、黒のストッキングと靴
- 子供:制服または、黒っぽい服装
アクセサリーは控えめにし、香水など匂いの強いものは避けましょう。また、帽子やサングラスも外すのがマナーです。
お寺参りの服装は、故人への敬意を表すものです。TPOをわきまえた服装選びを心がけましょう。
よくある質問
- 13回忌を家族だけで行ってもいいの?
はい、問題ありません。最近は核家族化が進み、家族葬のように身内だけで法要を行うケースが増えています。 - 13回忌にお坊さんは必要?
必ずしも必要ありません。読経は家族で行うことも可能です。ただし、故人の菩提寺がある場合は、一声かけておくのが望ましいです。 - 13回忌のお布施の相場は?
一般的な相場は1万円〜5万円程度です。ただし、菩提寺との関係性や地域の慣習によって異なります。事前にお寺に確認しておくと安心です。
まとめ
13回忌は故人を偲び、供養する大切な法要です。最近は、家族だけで行うケースも増えてきました。
お寺で執り行う際は、お布施や御膳料、お供え物の用意を忘れずに。服装も、礼服または平服の黒っぽい色を選びましょう。
また、必ずしもお坊さんを呼ぶ必要はありません。故人への思いを大切にした形で執り行うことが何より肝心です。
13回忌を機に、改めて先祖供養の意味を考えてみるのもよいかもしれません。
まとめ
- 13回忌をお寺で家族だけで行う際の必要な持ち物がわかる
- 13回忌のお布施と御膳料の相場が把握できる
- 13回忌を行わない場合のデメリットについて理解できる
- 13回忌のお布施の目安である2万円という金額がわかる
- 13回忌ではお坊さんを呼ばなくてもよいことがわかる
- 13回忌に家族だけで参列する際の香典の必要性について理解できる
- 家族だけで13回忌に参列する際の香典袋の選び方がわかる
- 13回忌に最適なお供え物の選び方が理解できる
- 13回忌のお寺に払う総額の目安がわかる
- 13回忌でお寺に渡すべきものについて把握できる
- 十三回忌の一般的な会場であるお寺についての情報が得られる
- 13回忌のお寺参りの服装マナーについて理解が深まる