供養の方法

御供養と粗供養の違いって何?意味とマナーを解説!

御供養と粗供養の違いって何?意味とマナー

御供養と粗供養、どちらも大切な仏事の際に欠かせないものですが、その意味や目的、贈り方には違いがあるのをご存知でしょうか。

御供養は参列者が故人に供える品物、粗供養は主催者が参列者に感謝の気持ちを込めて贈る品物です。

しかし、この違いを理解していないと、失礼な贈り方をしてしまう可能性があります。

そこで今回は、御供養と粗供養の違いについて、意味やマナー、品物の選び方など、詳しく解説していきます。

正しい知識を身につけて、故人への感謝と参列者への心遣いを示せるようになりましょう。

この記事のポイント

  • 御供養と粗供養の意味と目的の違いが理解できる
  • 粗供養の品物選びとマナーを身につけられる
  • 地域による言葉の使い分けを知ることができる
  • 故人への感謝と参列者への心遣いを示す方法がわかる

御供養と粗供養の違いを理解しよう

御供養と粗供養の違いって何?意味とマナー

御供養とはどういう意味?

御供養とは、故人に対して行う供養の一種です。お寺や自宅で行われる法要において、参列者が故人の冥福を祈るために持参する品物のことを指します。

一般的には、お線香やお菓子、お酒などが御供養として用いられます。御供養を行うことで、故人の魂を慰め、供養することができるのです。

御供養は、故人への感謝と尊敬の気持ちを表す大切な行為です。心を込めて準備しましょう。

粗供養の意味と目的

粗供養とは、葬儀や法要の際に、参列者へ感謝の意を込めて贈る品物のことです。

粗供養は主に西日本で使われる言葉で、東日本では「志」と呼ばれることが多いようです。

粗供養を贈る目的は、葬儀や法要に参列してくださった方々へのお礼と、故人の供養を兼ねています。

一般的には、お茶やお菓子、タオルなどの日用品が粗供養として用いられます。

志と粗供養の使い分け方

志と粗供養は、ほぼ同じ意味で使われますが、地域によって使い分けがあります。

関西、四国、中国地方では「粗供養」という言葉が一般的ですが、関東を中心とした東日本では「志」という言葉が使われることが多いようです。ただし、最近では全国的に「志」という言葉が使われる傾向にあります。

どちらの言葉を使っても問題はありませんが、地域の慣習に合わせて使い分けるのがよいでしょう。

粗供養とお供えの違いがよくわかりません。教えてください。

粗供養とお供えの大きな違いは、贈る相手です。お供えは参列者から故人へ、粗供養は主催者(喪主)から参列者へ贈られるものです。目的も、お供えは故人の冥福を祈るため、粗供養は参列者への感謝の意を表すためと異なります。

粗供養とお供えの違いを知ろう

粗供養とお供えは似ていますが、意味合いが異なります。

お供えは、参列者が故人への供養のために持参する品物のことで、お寺や自宅の仏壇に供えられます。一方、粗供養は、葬儀や法要の主催者(喪主)が参列者へ感謝の意を込めて贈る品物のことです。

つまり、お供えは参列者から故人へ、粗供養は主催者から参列者へ贈られるものなのです。

香典返しと粗供養の違いとは

香典返しと粗供養は、どちらも葬儀や法要の際に贈られる品物ですが、目的が異なります。

香典返しは、参列者から頂いた香典に対するお礼として贈られるもので、葬儀や法要の後、49日以内に贈るのが一般的です。一方、粗供養は、葬儀や法要の当日に参列者へ感謝の意を込めて贈られるものです。

また、香典返しの金額は頂いた香典の半分程度が目安とされていますが、粗供養の金額は1,000円〜3,000円程度が一般的です。

失礼のない粗供養をするためのマナー

御供養と粗供養の違いって何?意味とマナー

粗供養の品物選びのポイント

粗供養の品物を選ぶ際は、以下のようなポイントに気を付けましょう。

  • 故人を偲ぶにふさわしい、品のある品物を選ぶ
  • 参列者が持ち帰りやすいサイズ・重さの品物を選ぶ
  • 食品の場合は、賞味期限が長めのものを選ぶ
  • 参列者の年齢層や好みを考慮する
  • 予算に合った品物を選ぶ(一般的には1,000円〜3,000円程度)

品物選びに迷ったら、百貨店やギフトショップなどで相談するのもよいでしょう。

粗供養品のおすすめアイテム

粗供養品として人気のあるアイテムをいくつかご紹介します。

  • お茶(煎茶、玉露など)
  • コーヒー・紅茶セット
  • 海苔・お茶漬けセット
  • 調味料セット(醤油、オリーブオイルなど)
  • タオルセット
  • 石鹸・入浴剤セット
  • カタログギフト(選べるタイプ)

予算や参列者の好みに合わせて、品物を選びましょう。最近では、カタログギフトも粗供養品として人気があります。

コーヒー・紅茶セット

スターバックスのコーヒーギフトは、のし付きで初盆や新盆のお返しにも人気です。

1,000円(税込)からの手頃な価格帯で購入できます。

  • 消え物の一つとして適している
  • 好き嫌いが分かれやすいのがネック
  • 日本茶とどちらにするか迷ったら、好みの分かれにくい日本茶がおすすめ

タオルセット

タオルセットは実用的で喜ばれる粗供養の品物です。

汗を拭き取ることから、悲しみを拭い去るという意味合いもあるそうです。

  • 使い切りではないが、消耗品なので粗供養に適している
  • 品質の良いタオルを贈ると良い印象を与えられる
  • 夏場は汗を拭くのに重宝する

石鹸・入浴剤セット

「悲しみや不幸を洗い流す」という意味を持つ洗剤や石鹸は人気の粗供養品です。

高島屋のギフトでは、フランス製の自然派石けん「サボン・ド・マルセイユ」の600gビッグサイズ3個セットを6,600円(税込)で販売しています。

  • 必需品なのでもらって困ることは少ない
  • 大きすぎると持ち帰りが大変なので、コンパクトなものを選ぶのがおすすめ
  • 12月〜2月など寒い時期は入浴剤も好まれる

カタログギフト(選べるタイプ)

最近ではカタログギフトも粗供養品として人気があります。

予算や参列者の好みに合わせて品物を選べるので便利です。

Amazonでも志や満中陰志のカタログギフトを3,080円(税込)から取り扱っています。

  • 参列者の好みに合わせて品物を選べる
  • 幅広い価格帯で購入できる
  • のし付きで注文できるものが多い

粗供養でNGとされるものとは

粗供養では、以下のようなものはNGとされています。

  • 生もの(刺身、果物など)
  • アルコール類(お酒、ビールなど)
  • 香典返しと同じ品物
  • 高額すぎる品物(予算の目安は1,000円〜3,000円程度)
  • 故人や遺族の好みに合わない品物

粗供養の品物選びは、故人や遺族への配慮が大切です。NGとされるものを避け、適切な品物を選びましょう。

粗供養の際のタブーを知ろう

粗供養の際には、以下のようなタブーがあります。

  • 香典返しと同じタイミングで贈ること
  • 香典を頂いていない人に贈ること
  • 1人に複数の品物を贈ること
  • 品物の値札を付けたまま贈ること
  • 品物を選ぶ際に、店員に大きな声で相談すること

粗供養は、葬儀や法要の際の大切なマナーです。タブーを避け、失礼のないように心を込めて贈りましょう。

粗供養ののし紙の正しい書き方

粗供養ののし紙の書き方は、以下のようなルールがあります。

  • 表書きは「粗供養」または「志」とする
  • 水引は、黄白(関西)または黒白(関東)の結びきりを使用する
  • 名入れは、亡くなった方の名前ではなく、喪主の名前を記入する
  • 連名で記入する場合は、喪主から順に記入する

のし紙の書き方は、地域によって異なる場合があります。不明な点は、葬儀社やギフトショップに相談するのがよいでしょう。

お寺さんへの粗供養の仕方

お寺さんへの粗供養は、以下のような手順で行います。

  1. お寺さんに粗供養の品物を持参する
  2. お寺さんに品物を渡す際に、「粗供養です」と伝える
  3. お寺さんから法要の日程や注意点などを聞く
  4. 当日、粗供養の品物を持参し、受付で渡す

お寺さんへの粗供養は、事前に連絡を取り、品物の種類や数量を確認しておくのがよいでしょう。また、当日は早めに会場に到着し、スムーズに粗供養ができるように準備しましょう。

お寺さんへの粗供養は、事前の連絡と当日の準備が大切です。心を込めて、故人を偲びながら粗供養を行いましょう。

よくある質問Q&A

Q1. 粗供養の品物の予算はいくらくらいがよいですか?
A1. 一般的には、1,000円〜3,000円程度が目安とされています。ただし、地域や参列者との関係性によって異なる場合があります。

Q2. 粗供養の品物はいつ渡すのがよいですか?
A2. 粗供養の品物は、葬儀や法要の当日に渡すのが一般的です。ただし、参列者が多い場合は、事前に郵送するなどの方法もあります。

Q3. 粗供養の品物を選ぶ際に、気を付けることはありますか?
A3. 粗供養の品物は、故人を偲ぶにふさわしいものを選ぶことが大切です。また、参列者が持ち帰りやすいサイズや重さのものを選ぶようにしましょう。

粗供養のマナーのまとめ

御供養と粗供養の違いって何?意味とマナー

粗供養は、葬儀や法要の際の大切なマナーです。御供養とは異なり、参列者への感謝の意を込めて贈るものです。

品物選びの際は、故人や遺族への配慮を忘れずに、予算や参列者の好みに合ったものを選びましょう。

また、のし紙の書き方やタブーにも気を付け、失礼のないように心を込めて贈ることが大切です。

粗供養を通じて、故人を偲び、参列者との絆を深めていきましょう。

まとめ

  • 御供養は参列者が故人に供える品物、粗供養は主催者が参列者に贈る品物である
  • 粗供養は主に西日本で使われ、東日本では「志」と呼ばれることが多い
  • 志と粗供養はほぼ同じ意味だが、地域によって使い分けがある
  • 香典返しは香典へのお礼、粗供養は葬儀や法要の参列への感謝の品である
  • 粗供養の品物選びは、故人を偲ぶにふさわしく、持ち帰りやすいものを選ぶ
  • お茶、コーヒー、海苔、調味料、タオル、石鹸などが粗供養の定番アイテム
  • 粗供養の品物は生もの、アルコール、高額すぎるものはNGとされる
  • 粗供養の際は、香典返しと同じタイミングで贈ったり、値札を付けたままにしてはいけない
  • 粗供養ののし紙は「粗供養」または「志」と表書きし、水引は黄白か黒白の結びきりを使う
  • お寺への粗供養は、事前に連絡を取り、当日は早めに到着して手順通りに行う
  • 粗供養の品物の予算は1,000円〜3,000円程度が目安とされている

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