ご葬儀は、故人への感謝と冥福を込めた大切な儀式ですが、言葉遣いやマナーに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
喪主と参列者では使うべき言葉が異なりますし、場面に応じた適切な言い回しを選ぶのは難しいものです。
そこで本記事では、ご葬儀の言い方と心得るべきマナーについて詳しく解説します。
ご葬儀とお葬式の違いから、参列時の言葉遣い、香典の金額、弔電の書き方まで、ご葬儀に関する基本的な知識をわかりやすくお伝えします。
故人を偲び、遺族を慰める心を込めた言葉選びができるよう、ぜひ参考にしてください。
- ご葬儀の正しい言い方とマナーを身につけることができる
- 喪主と参列者の立場に応じた適切な言葉遣いが理解できる
- 香典の金額や弔電の書き方など、ご葬儀の基本知識が得られる
- 故人への感謝と冥福を込めた言葉選びができるようになる
ご葬儀の正しい言い方と使い方
ご葬儀とお葬式の違い
ご葬儀とお葬式は同じような意味合いで使われることが多いです。 しかし厳密には少し違いがあります。
ご葬儀は、故人を弔うための一連の儀式全体を指す言葉です。一方、お葬式は葬儀と告別式を合わせた儀式のことを指します。
つまり、ご葬儀の方がお葬式よりも広い意味を持つ言葉だと言えるでしょう。
ご葬儀に参列する際の言葉遣い
ご葬儀に参列する際は、喪主や遺族に対して丁寧な言葉遣いをすることが大切です。
受付で名前を記帳する際は「ご愁傷様です」と一言添えましょう。また、焼香の際には「ご冥福をお祈りいたします」などと故人を偲ぶ言葉を述べるのがマナーです。
遺族へお悔やみの言葉をかける時は、「お悔やみ申し上げます」「心よりご冥福をお祈り申し上げます」などの定番フレーズを使うと良いでしょう。
ご葬儀とは何か理解しよう
ご葬儀とは、故人の死を悼み、冥福を祈るための儀式です。
通夜、葬儀、告別式、火葬、初七日法要などが含まれます。宗教や地域によって儀式の内容は異なりますが、故人を偲び、遺族を慰める目的は共通しています。
ご葬儀は故人にとって、あの世へ旅立つための大切な儀式であり、遺族にとっては最後のお別れの場でもあるのです。
ご葬儀に参列できない場合の伝え方
もしご葬儀に参列できない場合は、できるだけ早めに連絡を入れることが大切です。
欠席の理由を正直に伝え、「ご葬儀には参列できませんが、心からご冥福をお祈りしております」などとお悔やみの気持ちを述べましょう。後日、喪主宛てに弔電を送ったり、香典を郵送したりするのもマナーの一つです。
香典の金額は、故人との関係性によって異なりますが、5,000円~10,000円程度が一般的です。
ご葬儀でのお金のやり取りマナー
ご葬儀では、香典を持参するのが一般的なマナーです。
香典は、通夜か葬儀のどちらかに持参します。金額は故人との関係性によって異なりますが、会社の上司なら5,000円~10,000円、友人なら3,000円~10,000円程度が相場です。 新札は使わず、できるだけきれいな札を用意しましょう。
また、香典返しを受け取る際は、その場で中身を確認せず、「ありがとうございました」と一言添えて受け取るのがマナーです。
葬儀の場でかける言葉とご葬儀の丁寧な言い方
葬儀の主催者が参列者へかける言葉
葬儀の主催者である喪主は、参列者に対して「本日はご多用のところ、ご参列いただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べます。
葬儀が終わった後は「ご会葬いただきありがとうございました」と改めて参列者へ感謝の意を伝えましょう。
また、「ご焼香(または玉串料)をご準備しております」と参列者にお焼香を促すのも主催者の役目です。
参列者から喪主へのお悔やみの言葉
参列者が喪主にお悔やみの言葉をかける際は、「ご愁傷様です」「故〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます」などと故人を偲ぶ言葉を添えましょう。
具体的には「突然の訃報に接し、驚くとともに哀悼の意を表します」「生前の〇〇様の御厚情に深く感謝いたしますとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます」などと、故人との思い出や感謝の気持ちを伝えても良いでしょう。
「葬儀」を丁寧に言うなら「ご葬儀」
葬儀という言葉を丁寧に言うなら「ご葬儀」が適切です。「ご」は接頭語で、名詞を丁寧に言う時につける言葉です。
葬儀は人生の締めくくりを飾る大切な儀式ですから、「ご」をつけて丁重に扱うのがマナーだと言えます。
ただし、「お葬式」と言う時は「お」をつけるのが一般的です。これは「御」ではなく、美化語の「お」だからです。
葬儀後に故人を偲んで一言添える
喪主として葬儀後のあいさつで故人を偲ぶ一言を添えるなら、「〇〇は天国であなた方を見守っていることでしょう」「〇〇の遺志を引き継ぎ、私も前を向いて生きていく所存です」などがおすすめです。
前述の通り、宗教や故人の生前の思想に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
一方、参列者が帰り際に一言添えるなら「〇〇様との思い出は私の心の中で永遠に生き続けます」などと伝えると良いでしょう。
お葬式が終わったあとの挨拶の仕方
お葬式が終わった後は、一般的に初七日法要が行われます。
喪主は「本日は、お忙しい中、〇〇の初七日法要にご参列賜り、誠にありがとうございました」と参列者に感謝の意を伝えましょう。
個人的な挨拶をする場合は「改めまして、〇〇へのご厚情に心より感謝申し上げます」などと、故人との思い出に触れながら、参列者をねぎらうと良いでしょう。
Q&A:ご葬儀についてよくある質問
Q. ご葬儀とご葬式は同じ意味ですか?
A. 厳密には異なります。ご葬儀は通夜から初七日法要までの一連の儀式を指し、ご葬式は葬儀と告別式を指します。
Q. ご葬儀の服装は何が適切ですか?
A. 基本的に黒の喪服が無難ですが、宗教によっては白や紫など別の色の服装が適切な場合もあります。事前に確認しておきましょう。
Q. 不参列の連絡はいつまでにすべき?
A. できるだけ早めに、遅くとも通夜や葬儀の前日までには連絡を入れましょう。当日の欠席連絡は失礼に当たります。
Q. 香典の金額の相場は?
A. 故人との関係性によって異なりますが、職場の上司なら5,000円〜10,000円、友人なら3,000円〜10,000円程度が一般的です。
Q. 喪主へのお悔やみの言葉は何が適切?
A. 「ご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」など、故人を偲び、遺族を慰める言葉がおすすめです。宗教や故人の思想に合わせて言葉を選びましょう。
まとめ:ご葬儀の言葉遣いを正しく理解しよう
ご葬儀は人生の最後を飾る大切な儀式です。
喪主や参列者はご葬儀の意味をよく理解した上で、適切な言葉遣いを心がけましょう。喪主は、参列者への感謝の気持ちを丁寧に伝えることが肝心です。一方、参列者は、故人を偲び、遺族へ心からのお悔やみを述べることを忘れずに。
また、ご葬儀に参列できない場合の連絡や、香典の準備など、事前の心構えも大切です。
正しい言葉遣いとマナーを身につけて、故人にご冥福を、遺族に深い哀悼の意を表しましょう。
まとめ
- ご葬儀とお葬式の違いを理解することが重要
- ご葬儀に参列する際は丁寧な言葉遣いを心がける
- ご葬儀とは故人を弔い、冥福を祈るための一連の儀式である
- ご葬儀に参列できない場合は早めに連絡し、お悔やみの気持ちを伝える
- ご葬儀での香典の金額は故人との関係性によって異なる
- 葬儀の主催者は参列者へ感謝の言葉を述べるのがマナー
- 参列者から喪主へのお悔やみの言葉は故人を偲ぶ内容が適切
- 葬儀を丁寧に言うなら「ご葬儀」が正しい言い方である
- 葬儀後に故人を偲んで一言添えることで、故人への思いを表現できる
- お葬式が終わった後は、喪主から参列者へ感謝の挨拶をする