葬式に参列した際、御供花をいただく機会があるかと思います。
そんな時、「葬式の花を仏壇に飾ってもいいのだろうか」と迷うことはありませんか?
確かに、葬儀のお花を自宅に持ち帰ることに抵抗を感じる方もいるでしょう。
しかし、故人への感謝の気持ちを込めて、仏壇にお供えすることは問題ありません。
ただし、仏壇に花を飾る際には、いくつかのマナーや注意点を押さえておくことが大切です。
そこで今回は、葬式の花を仏壇に飾る際の基本的なルールをご紹介します。
故人を偲ぶ心を大切に、適切な方法でお供えしましょう。
- 葬式の花を仏壇に飾ることは問題なく、故人への感謝の表れになる
- 仏壇に飾る花は奇数本を選び、トゲや毒のある花は避ける
- 花を持ち帰る際は周りに確認を取り、お墓に供えることもできる
- 古い花の処分は茎を切って可燃ゴミとして出し、花瓶は洗浄する
葬式の花は仏壇に飾ってもいいの?お供えの基本マナー
葬式の花を仏壇に飾ることについては、特に問題ありません。
仏壇は故人を祀る大切な場所ですから、葬式の花を飾ることで故人への感謝の気持ちを表せます。
ただし、仏壇にお供えするお花には、いくつかの基本的なマナーがあります。例えば、お花は奇数本が好ましいとされ、一般的には3本、5本、7本などを選びます。また、トゲのある花や毒のある花、枯れやすい花などは避けるのが無難です。
このように、仏壇に飾る花選びのポイントを押さえておけば、故人に失礼のないよう心を込めてお供えすることができるでしょう。
お葬式でもらった花はどこに飾るべき?
お葬式でいただいた花は、基本的にはご自宅の仏壇に飾るのが一般的です。仏壇は故人を偲ぶ大切な場所ですから、葬式の花をお供えすることで、改めて故人への感謝の気持ちを示すことができます。
また、仏壇のないご家庭では、リビングや寝室など、故人の遺影を飾っている場所に花を添えてあげるのもおすすめです。部屋に飾ることで、故人を身近に感じながら偲ぶことができるでしょう。
ちなみに、花の種類にもよりますが、葬式の花はそのまま飾っておくと1週間ほどで枯れてしまうことが多いです。枯れた花をそのまま放置するのは良くないので、こまめに水を替えたりお手入れすることを忘れずに。
花を飾る場所として、玄関はどうなんでしょうか?
玄関に葬式の花を飾るのは控えめにしたほうがいいですね。玄関は家の顔ともいえる場所なので、そこに葬式の花があると、通夜や葬儀の雰囲気が家に残ってしまう印象を与えかねません。香典返しを持ってきてくれた方への配慮も必要です。リビングや仏間など、家族だけが目にする場所に飾るのがおすすめですよ。
玄関に飾るのはNG?適切な場所を解説
お葬式でいただいた花を玄関に飾るのは避けたほうが無難です。玄関は家の顔であり、外から一番目につく場所。そこに葬式の花を飾ることで、通夜や葬儀の雰囲気が家に残ってしまう印象を与えかねません。
また、香典返しを持ってきてくれた方が、葬式の花を見て気まずい思いをしてしまうことも。せっかく前を向こうとしているご遺族の心情に配慮するためにも、玄関での飾りつけは控えめにしておくのがマナーだと言えます。
代わりに、リビングや仏間など、家族だけが目にする場所に飾るのがおすすめ。故人を偲びながら、ゆっくりと花に思いを馳せることができるでしょう。
花を飾る際のポイントは?
葬式の花を飾る際は、花瓶の選び方にも気をつけましょう。横幅が広すぎたり、高さが低すぎたりする花瓶は、お花を美しく生けることができません。
高さのあるスマートな花瓶を選ぶのがポイント。花瓶の高さは、花の長さの1.5倍~2倍程度が目安です。
また、花瓶の色は透明かシルバー、ゴールドなどのシンプルなものがおすすめ。派手な色や模様は、せっかくの花の美しさを引き立てません。
花を生ける際は、花瓶の8分目程度の高さまで水を入れ、水が濁らないうちにこまめに取り替えるようにしてください。花が長持ちするだけでなく、お供えとしても清らかな状態を保てます。
仏壇に花を飾るときは、花瓶選びにも気を配りましょう。シンプルで洗練された花瓶を選ぶことで、お花の美しさがより引き立ちます。故人のために、心を込めて花を生けてあげてください。
お葬式の花を持ち帰るマナーとは
お葬式の花を持ち帰る際は、周りの方に確認を取ってから行動するのがマナーです。なぜなら、葬儀の形式や地域によって、花の持ち帰りに対する考え方が異なるから。
関東では比較的花の持ち帰りに寛容ですが、関西では「持ち帰るのは縁起が悪い」と考える風習もあります。事前に確認を取らずに持ち帰ると、知らず知らずのうちに失礼をしてしまう恐れも。
また、葬儀後の片付けは喪主を中心とした遺族の方が行うもの。勝手に花を持ち帰ることで、お世話をかけてしまったり、片付けの邪魔になってしまったりすることもあります。
持ち帰りたい花がある場合は、一声かけてご遺族の意向を確認するのが、礼儀にかなった行動だと言えるでしょう。
葬式でもらった花はお墓に供えてもOK
お葬式でいただいた花は、お墓に供えることもできます。墓参りの際に、故人を偲んで花を手向けるのは大変意義深い行為。
ただ、そのままの状態で花を置くと、風で飛ばされたり、枯れた花が散乱したりしてしまう可能性もあります。花を供える際は、小さめの花瓶などに生けてから墓石に添えるようにしましょう。
また、水を吸わせたオアシスに花を挿すのもおすすめ。こうすることで、花がしっかりと支えられ、倒れにくくなります。
お墓はご先祖様が眠る神聖な場所。花を供える際は、周りの環境を乱さないよう心がけることが大切です。
仏壇に飾る際の注意点!花の選び方から飾り方まで
仏花にNGな花の特徴と種類
仏壇にお供えするのに適さない花として、トゲのある花、毒のある花、枯れやすい花、香りの強い花などが挙げられます。
トゲのある花の代表例はバラ。見た目は美しいですが、トゲには「痛み」「苦しみ」といったマイナスのイメージがあるため、お供え花としては避けたほうが無難です。
同様に、彼岸花やチューリップなどの毒のある花も不向き。「毒を盛る」といった悪いイメージにつながりかねません。
また、ガーベラやポピーなどの枯れやすい花は、見栄えが悪くなるだけでなく、散った花びらで仏壇を汚してしまう恐れもあります。
ゆりやスイセンなどの香りの強い花も、線香の香りとの相性が悪いのでおすすめできません。仏壇に飾る花選びの際は、これらの特徴を踏まえて慎重に選ぶことが大切です。
仏壇に花を供えるときは、花選びにも十分注意しましょう。故人を敬う気持ちを込めて、相応しい花を選ぶことが大切です。避けたほうがよい花もあるので、しっかりチェックしてくださいね。
仏壇に飾る花は一対じゃないとダメ?
仏壇に花を飾る際は、一対の花を用意するのが一般的です。その理由は、左右対称に花を飾ることで、バランスの取れた見栄えになるから。
ただし、必ずしも2つの花を用意しなければならないというわけではありません。仏花として定番の菊やカーネーションなら、1輪でも問題ありません。
むしろ、仏壇の大きさに合わせて花の数を調整するのが肝心。仏壇からはみ出してしまうほど大きな花を飾ると、かえって見栄えが悪くなってしまいます。
花の本数は、仏壇の大きさに合わせて奇数(1本、3本、5本など)を選ぶのがおすすめ。シンプルな飾り付けながら、バランスの取れた美しい空間を演出できるでしょう。
ドライフラワーや造花を飾るのはアリ?
ドライフラワーは、生花と同様に仏壇に飾ることができます。ただし、ホコリがつきやすく、虫がつきやすいのがデメリット。定期的に拭き掃除をするなど、こまめなお手入れが必要です。
造花については、手軽に長く飾れるメリットがある一方で、仏様に対して敬意を欠くという意見も。造花だけでなく、生花と組み合わせて飾るなどの工夫をすると良いでしょう。
造花を使用する際の注意点は、ろうそくの火の近くに置かないこと。造花の材質によっては、引火して思わぬ事故につながる恐れがあります。
ドライフラワーや造花を選ぶ際は、質のよいものを選ぶのがポイント。
あまりに安っぽいものは、故人に対する礼を欠くことにもなりかねません。
葬儀のお花を家の仏壇に飾ってもいいの?
葬儀のお花を家の仏壇に飾ることは問題ありません。むしろ、葬儀のお花をご自宅の仏壇に飾ることで、故人をしのぶ思いを形にできると考えられています。
ただし、お花の状態をよく確認してから飾るようにしましょう。葬儀場からご自宅まで持ち帰る間に、花びらが痛んだりしおれたりしていることも。
できれば、花瓶の水を交換し、傷んだ葉や茎を取り除いてからお供えするのが望ましいです。故人に対する敬意を表すためにも、美しい状態で飾りたいものです。
また、香典返しを持参してくれたご近所の方などが、仏壇を拝むこともあるかもしれません。葬儀のお花だからと言って、だらしない状態で飾っておくのは避けたほうが無難です。
葬儀が終わった後の花の処分方法
葬儀のお花を最後まで飾り続けるのは難しいもの。花が枯れてきたら、新しい花に替えるタイミングです。
古いお花の処分は、花束を解体し、茎を細かく切ってから可燃ゴミとして出すのが一般的。この際、花束を結んでいたリボンやワイヤーは取り除き、不燃ゴミとして別で処分します。
また、お花を供えていた花瓶も、しっかりと洗浄してから片付けるようにしましょう。汚れたままの花瓶を放置すると、雑菌が繁殖して悪臭の原因にもなります。
お花のお手入れは、亡くなった方への感謝の気持ちを示す大切な作業。最後まで丁寧に扱うことを心がけたいですね。
よくある質問Q&A
Q. 仏壇に飾る花の本数は何本がいいの?
A. 仏壇に飾る花は、一般的に奇数本がおすすめです。3本、5本、7本など、仏壇の大きさに合わせて調整しましょう。
Q. 仏壇の花はどのくらいの頻度で替えればいいの?
A. 週に1度程度が目安です。ただし、花の状態を見ながら、こまめに水を替えるなどのお手入れを。
Q. 花瓶がない場合はどうすればいい?
A. 100円均一などで、シンプルなガラス製の花瓶が手軽に手に入ります。
Q. 親族が集まる法事の際は、どんな花を飾ればいい?
A. 菊やユリなどの仏花定番の花に加えて、その時期の旬の花を添えるのがおすすめ。色とりどりの花を飾ることで、明るく華やかな雰囲気を演出できます。
Q. プリザーブドフラワーを仏壇に飾るのはダメ?
A. プリザーブドフラワーを仏壇に飾ることは問題ありません。ただし、ホコリを定期的に払うなど、花のお手入れをこまめに行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?葬儀のお花やお供えの花の扱い方について、基本的なマナーをご紹介しました。
仏壇に花を飾ることは、亡くなった方への感謝の気持ちを形にする大切な習慣です。
一方で、宗派によって花の選び方や飾り方のルールは異なります。
事前にご遺族に確認を取ったり、葬儀社に相談したりしながら、故人に敬意を払える花選びを心がけましょう。
まとめ
- 葬式の花を仏壇に飾ることは問題ない
- 仏壇に花を飾ることは故人への感謝の表れである
- 仏壇の花は奇数本がおすすめ
- トゲや毒のある花、枯れやすい花は避ける
- 葬式の花は仏壇以外にリビングや寝室に飾ってもよい
- 玄関に葬式の花を飾るのは控えめにする
- 花瓶は高さのあるシンプルなものを選ぶ
- 花を持ち帰る際は周りに確認を取るのがマナー
- 葬式の花はお墓に供えることもできる
- ドライフラワーや造花も仏壇に飾れるが注意点がある
- 古い花の処分は茎を切って可燃ゴミとして出す
- 法事の際は仏花の定番に旬の花を添えるとよい
葬式でいただいた花を仏壇に飾ることで、亡くなった方への感謝の気持ちを表すことができます。
花の選び方や飾り方には、いくつかのマナーやルールがありますが、それらを踏まえつつ、故人を偲ぶ心を大切にお供えすることが何より重要です。
コラム:遺品整理のプロに依頼して安心 | 大切な人の思い出を丁寧に整理
大切な故人の遺品整理は、専門家に依頼するのがおすすめです。
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適切な業者選びをしないと、こんなトラブルに巻き込まれるかも…。
- 追加料金を請求され、費用が予想以上に膨らむ
- 整理方法が雑で、大切な思い出まで処分される
- スタッフの言動に不快感を覚える
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そんな悲しい思いをしないために、失敗しない業者選びのポイントをご紹介!
【遺品整理サービス選びの5つの秘訣】
- 遺品整理の実績と遺品整理士の有無をチェック
- 故人や遺族に寄り添う丁寧な対応か確認
- 整理方法や供養の流れが明確に説明される
- 料金体系が分かりやすく、追加請求がない
- 利用者の評判や口コミを参考にする
プロによる遺品整理を利用すれば、こんなメリットが!
メリット
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