「仏壇は一人で買ってはいけない」というのを聞いたことがあるでしょうか。
確かに、仏壇は先祖代々受け継がれる大切なものですから、一人の判断で購入するのは避けた方が良いとされています。
しかし、どうして一人で買ってはいけないのか、詳しく理由を知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、仏壇を一人で購入することの問題点や、家族で話し合って選ぶためのポイントについて詳しく解説します。
これを読めば、仏壇購入に関する疑問や不安が解消されるはずです。
- 仏壇は家族みんなで話し合って購入するべき
- 一人で購入すると、トラブルに発展する可能性あり
- 仏壇がなくても、手元供養品などで代替可能
- 大切なのは故人を偲び、感謝の気持ちを示すこと
仏壇を一人で買ってはいけない理由とは?
仏壇を一人で購入するのは避けた方が良いとされています。その理由は、仏壇は家族全員で相談して決めるべきものだからです。
仏壇購入は家族で相談して行うのが一般的
仏壇は先祖代々受け継がれる大切なものです。そのため、一人の判断で購入するのではなく、家族全員で話し合って、予算や置く場所、デザインなどを決めていくのが一般的とされています。家族みんなが納得して購入することで、先祖を敬う気持ちを共有できるのです。
仏壇を買うときの注意点
仏壇を購入する際は、以下の点に注意しましょう。
- 予算に合った仏壇を選ぶ(価格は数万円から100万円以上まで幅広い)
- 設置スペースを確保する(幅60cm×奥行45cm程度の空間が必要)
- 宗派に合った仏壇を選ぶ(浄土真宗なら阿弥陀如来、日蓮宗なら日蓮聖人の掛け軸を安置)
- 材質や彫刻の品質をチェックする(高級材や手彫りは価格が高くなる)
家族みんなで実物を見て、じっくり吟味することが大切です。
親の仏壇は誰が買うべきか
親の仏壇は、長男や長女が購入するのが一般的です。ただし、これはあくまで慣習であり、法律で定められているわけではありません。
大切なのは、亡くなった親を偲び、先祖を敬う気持ちです。兄弟で話し合って、仏壇の購入費用を分担したり、代表して買ってもらったりするのも一つの方法です。
仏壇購入の失敗例
実際に起こった、仏壇購入の失敗例をご紹介します。
- 両親が亡くなり、兄弟で仲良く暮らしていたAさん。ある日、長男が仏壇を買ってきたが、末っ子のAさんは知らされていなかった。「自分は嫌われているのでは」と悲しい思いをしたそうです。
- 経済的に苦しい中、父のために仏壇を買ったBさん。しかし、他の兄弟から「勝手に買って」と非難された上、費用も全額自己負担になってしまいました。
事前によく話し合っておけば、このようなトラブルは防げたかもしれません。
仏壇の開眼供養について知っておこう
仏壇を購入したら、住職に来てもらって開眼供養(かいげんくよう)を行います。これは、仏壇に仏様の魂を入れる儀式のことです。
開眼供養を行わないと、ただの箱に過ぎません。魂が宿っていない仏壇にお参りしても意味がないとされているので、必ず開眼供養は済ませておきましょう。
費用は1万円~3万円程度が相場です。菩提寺の住職にお願いするのが一般的ですが、購入した仏壇店に頼むこともできます。
仏壇がない場合の供養はどうすればいい?
事情により仏壇を置けないご家庭もあるでしょう。また、近年は"家に仏壇を置かない"という選択をする人も増えてきました。
仏壇がなくても、故人やご先祖様に手を合わせることはできます。ここでは、その方法をご紹介します。
家に仏壇を置かない場合の対処法
マンションやワンルームなどでは、そもそも仏壇を置くスペースがないことも多いです。また、部屋の雰囲気に合わない、置く場所に困るなどの理由で、仏壇を置かないという選択をする人もいるでしょう。
しかし、だからといって先祖供養をおろそかにしてはいけません。仏壇の代わりとなるものを用意して、こまめにお参りするように心がけましょう。
仏壇の代わりにしているものとは
仏壇の代わりになる供養グッズには、以下のようなものがあります。
- 手元供養品(ペンダントや小さな箱に遺骨や遺灰、遺髪を納めて持ち歩く)
- ミニ仏壇(コンパクトで置き場所に困らないサイズの仏壇)
- メモリアルボックス(思い出の品を納める箱)
- 位牌のみを置く(仏壇は置かずに、位牌だけを飾る)
手元供養品は1万円程度から、ミニ仏壇は5万円程度からと、本格的な仏壇に比べてリーズナブルな価格で購入できます。
浄土真宗で仏壇の代わりになるもの
浄土真宗のご家庭であれば、仏壇の代わりに「おまいり」を置くことも可能です。おまいりとは、阿弥陀如来の立像や絵像のことを指します。
仏壇ほど大きくないため、置く場所にも困りません。おまいりを祀って、日々手を合わせれば、立派な供養になるとされています。
仏壇がない場合、遺骨の扱い方
仏壇を置かない場合、遺骨の扱いについて悩む人も多いのではないでしょうか。
遺骨は、手元供養品に納めるか、納骨堂やお墓に納めるのが一般的です。菩提寺の住職に相談して、適切な供養方法を決めると良いでしょう。
四十九日までに仏壇は必要か
「四十九日までに仏壇を用意しないといけない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、特に決まりはありません。
四十九日法要とは、亡くなってから49日目に行う法要のことです。四十九日までに仏壇を用意できればベストですが、それほど焦る必要はないのです。
仏壇購入に良い日はあるの?
「仏壇は縁起の良い日に購入すべき」という話を聞くこともあるでしょう。
確かに、六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)のうち大安の日がおすすめとされています。また、亡くなった人の命日や、彼岸・盂蘭盆会などの仏事の日に購入するのも良いとされています。
しかし、これはあくまで習わしの一つ。日にちにこだわらず、家族みんなの予定が合う日を選ぶのが一番大切です。
Q&A:仏壇について よくある質問
Q:仏壇は何年で買い替えるべき?
A:特に決まりはありません。傷みや汚れが目立ってきたら、買い換えを検討しても良いでしょう。
Q:仏壇の引っ越しにはお布施が必要?
A:寺院によって金額は異なりますが、1万円程度の お布施を包むのが一般的です。菩提寺の住職に事前に相談しておきましょう。
Q:仏壇の掃除は誰がやるべき?
A:特に決まりはありませんが、仏壇の遺族代表者がすると良いとされています。
まとめ:大切なのは故人を偲ぶ心
故人やご先祖様を大切に想う気持ちが何より大切です。
まとめ
- 仏壇は一人で購入するのではなく、家族全員で相談して決めるべきである
- 仏壇購入の際は予算、設置スペース、宗派、材質や品質など注意が必要
- 親の仏壇は長男や長女が購入するのが一般的だが、法律で定められたものではない
- 家族で話し合わずに仏壇を購入すると、トラブルに発展する可能性がある
- 購入した仏壇は開眼供養を行い、仏様の魂を入れる必要がある
- 家に仏壇を置かない場合でも、手元供養品やミニ仏壇などで供養できる
- 浄土真宗では、仏壇の代わりに「おまいり」を置くことができる
- 仏壇がない場合、遺骨は手元供養品に納めるか、納骨堂やお墓に納めるのが一般的
- 四十九日までに仏壇を用意できなくても、焦る必要はない
- 仏壇購入に特に良い日はないが、大安や命日、仏事の日がおすすめとされている
- 仏壇は故人への感謝の気持ちを示し、先祖を敬う大切な場である
仏壇は先祖代々受け継がれる大切なものです。
一人で決めるのではなく、家族みんなで話し合って、故人を偲び、感謝の気持ちを示すことが何より大切。
形式にとらわれず、心を込めてご先祖様に向き合いましょう。
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